カンボジア古典舞踊との出会い 2004年10月

幼い頃から芸事や身体を動かすことが好きで、4歳から習い始めた日本舞踊を皮切りに、様々な事を習ってきました。しかし、自分が没頭できる対象になかなか出会えず、暗中模索していた1991年、旅で訪れた沖縄・西表島での体験が私の転機となりました。

三線を弾きながら道を行く老女や、珊瑚に囲まれた海に上る大きな月を見ているうちに「人は自らの力だけでなく、大きな宇宙の力にも生かされている」ということを初めて体感したのでした。
そして、それまで商業芸術しか知らなかった私は、自分を器にして何かで満たし、それを人間以外のものに捧げるような芸能のあり方を知り、大変心を打たれました。

その後、タイ舞踊を経て、1996年頃ようやく和平が訪れたカンボジアで、古典舞踊に出会いました。
ゆったりと宇宙の中に溶け込んでゆくような感覚が、自分の深いところで探していたものとぴたりと一致し、以後その道を歩んでいます。

カンボジア留学時代に書いたエッセイが、志田歩さんのHPの中にあります。

カンボジア 天女の生きている国、戦争のあった国